札幌に移住したてのころには確実にあったお店、「クッキーのまち」。

地下鉄沿いでもなく、JR沿いでもなく、私には少し遠い場所にあったそのお店は、少し遠いも魅力の一つになっていて、風情のある「市電」にのって行った記憶があります。自転車公園あたりで降りるのだったかなぁ。
マクドナルドが見えてきたら裏道に入る合図。裏道に入ると、素敵な木々の中に隠れ家のように見えてくる素敵なお店は、なんだか絵本の世界のようでした。
ドアをあけると少しご年配の女性が二人でクッキーやさんを切り盛りしていて、チリ一つない清潔な厨房が少し見えた記憶。今売ってるか分からないけど無印良品にあったブリキ缶みたいなのが整然と並んでいて、あそこにストックがあったんだろうか。記憶が少しずつ朧気に…
クッキーの値段も一袋170円など良心的で、薄めのサクサクのクッキーで、また行こう…と思っていました
あるとき、お店の近くまでいくと工事していてその裏道自体いけない状態に。なんだ、せっかくきたけどお店にはたどりつけなかった…
そう思ってその日はしょんぼりと帰宅。また時期をずらしていくと お店自体がみあたらない。どこを入って行くんだったかもわからなくなってしまって、絵本のような世界は絵本を閉じたみたいにどこかに消えてしまいました。
そのうち、表通りにあったマクドナルドまでなくなってしまって、そのあたりの地理が慣れない私には完全に分からなくなってしまいました。
もっと写真を撮っておけばよかったけど、今となってはこれしか残っていません。

小さなお客様(お子さん)にはおまけのクッキーをあげていた記憶もあります。優しいお店でした

紙袋も、(お店の包装紙を利用した手作り?)いい感じだったんですが。建物もかなり新しく見えたし、看板もまだまだ新しい感じで、”どうにもこうにも古くて取り壊す”って感じじゃなかったんですよ。移転したお話も聞かないし…知らないだけなのかもしれませんが。たしかにご年配の女性お二人できりもりされていましたが、お元気そうにみえたので突然閉店というのがなんだかとても惜しまれます。 お元気だと良いのですが。
もっと通いたかったな。今は見つけられないお店ですが、記憶として。


