富良野の風を表現したような爽やかな雰囲気の風のガーデンを散歩する_その2


前回に続き、いよいよ風のガーデンもここからが本番(本番とは)。雰囲気の良いお花のアーチをくぐって…

※動画派の方はこちらをどうぞご覧ください。風のガーデンをゆっくり巡っております。記事はこの下に続きます。

風のガーデンをゆっくり巡りました。グリーンハウス内にも入ります

入り口のアーチはこちら。

ハニーサックル・テルマニアーナ の素敵なアーチ。
実際にくぐってみると意外と奥行きのあるアーチで雰囲気に入り込めます

ハニーサックルテルマニアーナ。北海道のガーデンに合っている耐寒性のある植物です。ちょうど満開でした。アーチに奥行きを持たせてくれてあるので、くぐっている間にお花を楽しむスイッチが入るというか…空気が変わりますね。

アーチの向こうは柔らかな雰囲気の花でいっぱいです。

草花たちも所々に植えられた低木もふんわりと柔らかな雰囲気を漂わせています

明るい黄緑、白っぽい緑…色に幅をもたせ決して暗くならないグリーンがたくさんあり、原色系のお花はそんなになくて柔らかい色合いの小花がたくさん…それらが富良野の風に揺れて優しい雰囲気です。

自然と歩みもゆっくりになり、この時は人も少なかったので時折しゃがみこんでお花をみたりして楽しみました。

いたるところに分かれ道。どっちに進もうかと楽しく、
枝分かれがたくさんあるとガーデンの表情も豊かです

風のガーデンは面積的にはそんなにめちゃくちゃ広いという訳ではありません(実は風のガーデン以外の部分が信じられないレベルで果てしなく広いのですがそこは後日ご紹介します。そこにも美しい光景が多数広がっています)。面積で言ったら同じ「北海道ガーデン」である上野ファームのほうが何倍もありそうです。でも小路がたくさん用意されていてぐるぐる巡る感じなのでとても楽しく歩けます。分かれ道をつくることでガーデン自体の表情も豊かになるしお手入れのしやすさにもつながっているのでしょうね、植物の高低差を活かすこともできます。

小径を右から歩くか左から歩くか、そんなことだけでも表情が違って見えて素敵です。上の写真の中央にさく小さな小さな黄色いお花。

満開のアルケミラモリス

おそらくアルケミラモリスかと思うのですが、個人的には激推しなお花です。動画内でも触れたのですが、妖精が花冠を被るとしたらこんな花なのではないかという、小さな小さな2ミリくらいの可愛らしい花が無数に咲いています。満開だと全体が黄色くなり、菜の花畑をみているようなその場がふわっと明るくなる感じがあります

2023年春に滝川市で撮影してきた菜の花畑 視界いっぱいに黄金が広がっているような華やかさ。
しゃがみこんで見るアルケミラモリスもこの華やかさに似たものがあります

黄色は心を晴れやかにしてくれます。元気をもらいたいときには黄色のお花を見るのもいいかもしれません。ベランダに菜の花畑とは参りませんが、アルケミラモリスならいけるかも。しゃがみ込んで見てみると菜の花畑にいるような気持ちになれそうです。

この時はアルケミラモリス満開でしたが、咲き始めもグリーンの上に黄色の粒がぽつぽつと浮かび上がっているかのような可愛らしさがあり、本当におすすめなお花です。(※暖かいところにはあまり向かない性質があるようです)

グリーンの表情って豊かですね

葉の色だけじゃなくて、形、成長した時の高さも熟知されていて、高低差も表情ゆたかで美しく、葉の形も様々な種類が隣り合わせとなっていて飽きません。

途中、長いお花のトンネルがあります

こんなところにこんな小径が、という楽しさが続きます

後ろの木々もふくめて美しい風景です

今回の散歩で印象的だったのが、上の写真にも映っている打ち上げ花火のように華やかな白で目立っている樹木、五色ヤナギ(白露錦:ハクロニシキ)です。

表情がゆたかで色合いが変化し続けるのでガーデンにはとっても良さそうなハクロニシキ

パチパチと弾けながら輝く線香花火とか、打ち上げ花火のような明るい白がパーンと広がって、本当にガーデンを華やかに明るくしてくれていたこのハクロニシキ。この時は白だったのですが、ピンクやクリーム色、そして明るい黄緑など様々に色を変える樹木なので、その名の通り五色柳(ゴシキヤナギ)。それをしってから「ああ、あのガーデンにあった美しいピンクの木はこれだったのか」と思いました。ピンクの時も枝先がすべて花になっているような美しさがあります。

この時はまぶしいほどの白でした

樹木を置くとガーデンが暗くなってしまわないか懸念もありますが、こんな素敵な木はどんどん取り入れたいですよね。風のガーデンにもこの木はたくさんありました。10本以上はあったでしょうか。枝先の葉の色中心に変わるので重い印象が全くなくて素敵でした。

ガーデンの各所で華やかさを添えるハクロニシキ(白露錦、五色柳)

後ほどご紹介しますがガーデン全体を見渡せる場所があり、そこから見た限り一番華やかだったと言っても過言ではなかったのがこのハクロニシキでした。あちこちから真っ白な花火が打ちあがったようで枝先を揃えすぎていないふわっとした姿が素敵でした。

小径が楽しい風のガーデン

庭にお花を植えるとなると、分かりやすいカラフルできれいなもの…と、私なんかは短絡的に考えてしまいがちですが、個々より全体で見た時の調和を考えたらそんなに目立つものを並べる必要はないんだなと、なんか素敵な雰囲気を作るのって全体を見ていないと難しいんだななどと考えさせられました。お花を目的としない”グリーン”がたくさん植えられていて、イングリッシュガーデンの緑の大切さも考えました。自然な美しさが出たりお花の良さが引き立ったりしますね

風のガーデン散歩まだまだ続きます。次回はぬいぐるみのような草やガーデンが見渡せる見晴台、グリーンハウス、お花のトンネルと水辺などなど。次回もどうかご覧ください。

風のガーデンの場所はこちら

新富良野プリンスホテルの場所はこちら(ほとんどの方はこちらに車を停めて行く形になると思います)

新富良野プリンスホテル 公式サイト


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