ゴールデンカムイで寄り道さんぽ#13札幌世界ホテル|旧浦河支庁庁舎

聖地巡礼をしながら、モデルとなった建物などの話をするゴールデンカムイで寄り道さんぽ#13、今回は札幌世界ホテルのモデルとなったこちらの建物です

札幌世界ホテルのモデルとなった旧浦河支庁庁舎

この建物は元は浦河にあったが現在は札幌市の開拓の村に保存されている。

作中では札幌市街地にあるホテルとして登場する。ひどい雷雨の夜の場面。

この日はかなりの雪で薄暗く、ちょっとその状況近い画像を撮ることが出来た。

家永「『春雷』ですね… まるで春の訪れをつげる号砲のようで…」

ゴールデンカムイ 第50話 春雷 より

旧浦河支庁庁舎の階段

ちなみに当時コンクリート造で計画されていたものが予算の関係で急きょ木造で施工されることとなったこの建物は、たしかにコンクリート建造物のフォルムを木造で体現している結構不思議な建物。階段もコンクリート階段になる予定だったのかもしれない。なんとなくここまで豪勢な建物ならコンクリートの方が安くなりそうな気もするが、やはり当時はうなるほどある木材と発展途上のコンクリートでは価格に天地の差があったのだろうか。

家永「お部屋でもお履物はそのままで結構です 外国かぶれの主人が建てたホテルでして」

ゴールデンカムイ 第50話 春雷 より

作中同様、この建物は靴のまま入れることになっている。庁舎として靴のまま出入りするよう作られた建物とはいえ、古いもの(実際には明治期ではなく大正時代に建てられたもの)なので靴を脱がなくて良いのか少々心苦しい。この日も雪なので入口でよく靴の雪を落としてから入ったが、どうしても雪の付着は完全には免れないのか、この時もすでに階段には先客の靴裏の雪が結構落ちていた。

室内の様子。作中に沿えば客室内の風景というべきか

女性客「ベッドかぁ 寝られるかしら」

ゴールデンカムイ 第50話 春雷 より

この時期の建物と言うのは本当にどれも階段が美しい。詩的な雰囲気をもっている。世界ホテルでも階段が多く登場している。

家永「……ええ このホテルは主人の形見なのです」

ゴールデンカムイ 第50話 春雷 より

家永「『同物同治』というのをご存知ですか?体の不調な部分を治すには食材となる動物の同じ部位を食べるのがいいという考え方です」

ゴールデンカムイ 第51話 殺人ホテルだよ全員集合!! より

階段スペースに取り付けられる長方形の窓も美しい。

支庁庁舎だった大規模建造物なので当然ながら部屋が多く、ホテルだと思って歩くとそんな気分にもなれる。

白石「家永さぁん?  この部屋かな?(ガチャガチャ)」

ゴールデンカムイ 第51話 殺人ホテルだよ全員集合!! より

実際には画像の先には廊下と部屋がならんでいると思われる。(立ち入り禁止)

建物内はコの字型のようになっていて、立入禁止になっているエリアも含めると結構曲がり角があるように思われる。家永が改装をしまくって曲がり角がホテルとして歩くのもまた楽しいかもしれない。

館内の曲がり角を歩くと世界ホテルのようで楽しい

ちなみにこの建物の玄関部分の天井が、世界ホテルで出会った牛山と杉元が柔道を知るもの同士としてお互い恐ろしい目をして組み合う場面で登場している気がする。

世界ホテルで知り合った牛山と杉元が組み合う場面(第52話)

杉元(すげぇこのオッサン… 重心が地の底にあるようだ

まるで地球の奥まで根を張る大木…)

ゴールデンカムイ 第52話 無い物ねだり

きちんと表に出てから組み合うあたり、好感度が高い。

白石「爆薬を袋ごと火の中に落としちまったッ」

ゴールデンカムイ 第52話 無い物ねだり

「ええ? うわあああああああ」(転げ落ちる一同)

ゴールデンカムイ 第52話 無い物ねだり

この建物は札幌世界ホテルだけではなくエディ・ダンの応接室のモデルとなった部屋もあるのでまた次回に。


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