ゴールデンカムイで寄り道さんぽ#14エディ・ダンの応接間|旧浦河支庁庁舎


シリーズ14回目の今回は、前回登場した旧浦河支庁庁舎の別の部屋からスタート。

人間国宝黒田辰秋が指導したとされる札幌工業高校の生徒の作品

一階は展示物が多い。こちらの椅子は人間国宝黒田辰秋の指導を受けて当時の札幌工業高校の生徒が作った椅子のよう。詳しくないが人間国宝に教えてもらったというよりは、当時指導してくれていた先生が後に人間国宝になった、という意味で受け取った。詳しくないけれどこの椅子の背の模様が黒田辰秋の本の表紙と酷似しているので本当に教えてもらっていたんだなという感じがする。何百年でも使えそうな頑丈な椅子。

人力車なんかもあった。金持ちの家には家人専用の人力車があったようで鰊御殿の倉庫に眠っていたりする。ゴールデンカムイの最初の舞台地である小樽は桁違いの金持ちが多かったが、坂の多い小樽での車夫はさぞたいへんだったろうと思われる。冬は人力橇にとってかわり、ゴールデンカムイの第15話で登場している

エディ・ダンの応接間

エディー・ダン「モンスターを斃せたら30円でアザラシの皮の服を返そう」

ゴールデンカムイ第63話 モンスター

作中では室内は趣味で集めた調度品が多かったがここでは割と官の一室というかんじのシンプルな室内。小学校の時の校長室がこんな感じだった気がする…という感想を持った。

この時の舞台は日高で、牧場に現れた馬を襲うモンスター(と思われていたヒグマ)との格闘が描かれている。今でも日高周辺は馬の産地として名高く、あのあたりを車で走ると道の両側がどこまでも広々した馬の牧場…という文字通り牧歌的な風景が広がっている。

ちなみにこの時

エディー・ダン「日本へ来て25年になる 珍しい物が好きでね」

ゴールデンカムイ第63話 モンスター

そういいながらエディー・ダンがコーヒーカップに口をつけているが、実際の方の人物エドウィン・ダンが使っていたという湯呑が札幌市南区に残されており、それこそモンスター級に大きな湯呑だったのが印象に残っている。