先日カッコいい資料館を訪れて、なんとなくその建物が心に残っている状態でゴールデンカムイを再読していて、それでやっと繋がったのがこちらの建物です
※作中では左右反転で登場しています
鶴見「144番は……数か月前まで使われていた陸軍の訓練所の番号です!!」
ゴールデンカムイ第199話『坂の上のロシア領事館』より
作中は函館の建物として登場しますが、こちらは江別市の江別市屯田資料館として残されている建物。新琴似の神社にあった建物が同じ型だった気がしています。今度そちらも見に行ってみます。こちらの本部建物は現存最古だそうです。屯田兵屋敷と違い本部建物となると母数が少ないので現存数も少ないでしょうね。
夏の暑い日に、木陰の中にすずしげに建っていました。中に入ると僅かな入館料で中の展示を見ることが出来ます。展示以上にこのような歴史的建造物に入れることの意義が大きいかもしれません。
有人施設でして、中に受付を兼ねたガイドさん(?)がいらっしゃり少しお話をしてくれました。古い建物なこともありエアコンはないようでちょっと心配でしたが……
敷地に入るとき、このかっこいい五稜星の門がありますよ。
木陰の中で光を放っているかの如く建っていました。かっこいいです。
本部の建物とあって、屯田兵屋にくらべかなり優美です。琴似の屯田兵屋に関しては最古の部類なのでこの「ガラス」がそもそもありませんでした。冬雪が降ってくると木の窓を閉めてしまうので真っ暗になります。煙突のわずかな隙間から漏れる光と、囲炉裏のあかりだけ。
鯉登音之進「こん男達がオイに食べさせたもん……あや『月寒あんぱん』でごわした 鹿児島で頂いたんを思い出した」
ゴールデンカムイ第199話『坂の上のロシア領事館』
???「これはどこにあった?」
???「食べるな! かなり古いものだ」
ゴールデンカムイ第199話『坂の上のロシア領事館』
食べさせたのが尾形、食べるなと言ったのが月島?
案内の方が開け閉めしてくださった窓。今よくあるような引き窓ではなく、この鍵にひっかけた金具を外すと、回転して開きます
実際に窓をあけてくださいました。窓の真ん中あたりに軸があり、このように窓の下半分は外に飛び出て、上半分は部屋の中に入ってくる感じです。窓の外に見えている建物は確か被服庫だと教えてもらいました。
上下スライド式の窓もあります
犯人(ということにされているロシア人)が運ばれていくところで映っている部屋。ここに月島と尾形、菊田がいました。
本部とあって、小さいですが軍医室もありました。