北海道開拓の村内には昔の学校の一部を移築・保存している場所がある。
旧北海中学校。ゴールデンカムイでは宇佐美の通った学校のモデルとして登場する(そして江渡貝くん家のテーブルシーンも)。
この旧北海中学校は今の北海高等学校。
札幌農学校(今の北海道大学)へ優秀な人材を送るべく、ここで英語などの高等教育を行った。当時札幌農学校は海外から多くの教授を招いていたため、英語ができないと話にならなかったのでかなり本格的な英語を学ぶことが出来るエリートの学校だった。詳しくは省くが、北海道は開拓の歴史の中で教育が遅れている部分があり、小学校はあってもその後の高等教育という話になると学ぶ機会が大変少なかった。そのような情勢の中この学校に通うということは相当な天才秀才たちだったと思われる。ここに残されているのは校長室を含む校舎の本館部分だけだが、広く、品があり、堂々とした美しい校舎で目を惹く。
この学校で宇佐美が学んでいたという目で見ても感慨深いものがある。中の廊下や教室も、いかにも明治~大正の学校という感じでたいへん美しい。
旧北海中学校理科室
智春「なあトキシゲ そうせーや 稽古終わったら今日おらちに泊まれや」
ゴールデンカムイ第226話 『聖地』より
第226話ではこの教室で宇佐美と智春がストーブに一番近い窓側の席でそう話していた。そのシーンのストーブも、ストーブの隣にある石炭箱もそのまま登場している。この石炭箱から30分に一回ストーブに石炭を補充する。ストーブに近い宇佐美たちがその係をやっていたのかもしれない。
「はよ はよ」(今日は稽古に篤四郎さんが来るので急ぐ二人)
ゴールデンカムイ第226話 『聖地』より
広く美しい白壁の廊下には昔使われていたオルガンが並べられている。
学校に関する資料が多く展示されており、当時の学生の学校に行くときの格好なども展示されているが、その中には
学校に通っていた当時の宇佐美そっくりの服を着たマネキンや
学生服姿のマネキンなど、そして一番奥の女学生は
なかでもこの女学生は花沢勇作童貞防衛作戦のターゲットとなる花枝子さんにそっくりで胸が熱い。
菊田「名前は金子花枝子 親は三菱財閥の幹部で華族女学校に通う令嬢だ」
ゴールデンカムイ第275話 『東京愛物語』より
まだまだこちらの学校にはみどころやゴールデンカムイのモデルとなった場所など登場するので次回に続きます。ありがとうございました
“宇佐美の通った学校へ行こう!|ゴールデンカムイで寄り道さんぽ#25” への1件のコメント
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