今回は旭川から寄り道さんぽです。まずは旭川駅。近年立派になり、きれいになりました。この旭川駅と第七師団の間を軍関係の資材や人や…と往来が多くなりながら発展してきた旭川。ここも聖地と言えるかもしれません

駅直結のちょっとおしゃれなイオン。以前はエスタか何か、駅ビルがあった気がします

そしてこの旭川駅の真向かいから始まるのが旭川の「師団通り」。旧陸軍第七師団(明治33年~昭和19年)の練兵場へと繋がります。軍都旭川の歴史が垣間見える一本道。

この師団通りらしき場所がゴールデンカムイの作中にも登場しています。
尾形の回想シーンで、珍しく尾形が勇作殿を連れて繁華街らしき場所に連れ出したシーン(第164話)。
勇作殿の背景にマルカツ食堂が見えています。店舗が並ぶ中マルカツ食堂に関しては側面がよく見えているのでおそらく交差点の角にあった店舗。こちらがモデルなのかもしれません


マルカツデパート。作中と同じように繁華街の交差点に位置しています。実際には大正7年に松村呉服店として創業しています。

勇作殿の背景にマルカツ食堂として登場画面奥の方にまっすぐ歩いて行くと旭川駅
勇作「嬉しいです 兄様の方から誘ってくださるなんて」
ゴールデンカムイ第164話『悪兆』より
マルカツデパート、こんなに立派で大きいのですが、

実はずいぶん前に閉業しています。諸事情あってまだ更地にもできず文字通りの立ち往生。旭川の買物公園において大きな華の一つでした。他にこの付近には丸井今井旭川店、西武旭川店などありましたが、勇作さんに話しかけられた直後のコマの尾形の後ろに「マツ井」という看板文字が見えます。
もしかするとあれがマルカツデパートの斜め向かいに立っていた丸井今井がモデルとなっているのかもしれません。

勇作「兵営では避けられているような気がしていましたので」
ゴールデンカムイ第164話『悪兆』より
勇作さんの向きから考えると作中出てくる「マツ井」と丸井今井旭川店の位置関係はマルカツデパートを基準にして逆の位置になってしまうのですが、歩きながら話していると考えるとちょうどこのあたりかもしれません。
師団通りは現在平和通り買物公園という名前になり、「買物公園」として親しまれています。アーケードの無い商店街となりますがこの青空が気持ちよく、札幌駅前通りより人がたくさんいるという印象でした(札幌の場合は地下に行ってしまうのかもしれませんが)。歩行者天国なのでゆったりとしていて、良い雰囲気です。冬もいいですよ

買い物「公園」と名乗るだけあってベンチもあり、花壇も以外と多くてテラス席のように青空の下パラソルとテーブルセットが出ていたりしてちょっとパリっぽかったです。
こうして買物公園を眺めていると本当に尾形と勇作さんは旭川の繁華街に出てきて話していたんだというのが感じられるシーンでした。