宇佐美の家|ゴールデンカムイで寄り道さんぽ#53

宇佐美の実家のモデルは開拓の村の農村群の通りにある農家住宅です。旧岩間家農家住宅。宮城から入植した畑作農家の住宅です。郷里の建築構法なので本州の古い建物と造りが似ており、新潟出身の宇佐美の実家として違和感のない建物です。

入るとすぐ広い土間と囲炉裏があります。

宇佐美父「時重… 道場の方はどうだ?頑張ってるか?」

宇佐美「はい!篤四郎さんが今まで見たこどもたちの中で一番才能があるって…」

ゴールデンカムイ第226話『聖地』より

第226話にて子どもの頃の宇佐美時重の笑顔の背景にあったツボや桶などもそのままです。宇佐美時重の隣には弟の姿もありました。広いおうちですね。

北海道開拓の村にある建物の中でもたいへんどっしりした造りで、雪国仕様といいますか、積雪に耐えうる強い柱の建物という印象です

年々立入禁止箇所が増える開拓の村内の建物ですが、ここはぐるりと一周歩いて見学することができます。まだまだしっかりしていて造りが丈夫なことが伺えます

宇佐美の生家 外観

明治15年に建てられたとのこと。今では現実的に建てるのが難しい程、太い木材が多数使用された立派な農家住宅です。第284話で土方一味が函館で金塊を探していてアシリパさんが権利書を探し当てたあと、その建物の外観が映りますがそのモデルは五稜郭内にあるのでしょうか。この旧岩間家農家住宅の造りは284話に出てくるその建物とそっくりです。扉の位置や柱の入り方、大きさなど。

入ってすぐの所には先ほど見た大きな囲炉裏がありましたが、裏手には小さな掘りごたつ?のようなものがありました。子どもたちはここであたたまっていたのかもしれません。それとも女性たちの台所仕事の手休め的存在だったのでしょうか。

宇佐美の生家のモデルとなった旧岩間家農家住宅には、函館で鶴見中尉に土下座をした永倉が、「くさい芝居はやめておけ」と言われたあと一転して本気を見せ始め、その時駆け込んだ部屋のモデルもあります。

(走って民家に入り込む永倉)

ダダダッ(床の間の刀をすかさず取る)

ドバッ

ゴールデンカムイ第286話『タイムリミット』より

動画派の方は是非こちらもご覧ください。この記事の宇佐美時重の生家のモデルの他、白石のアジトなどをゆっくり巡っています。