釧路駅にみる、先代の札幌駅


私が北海道に移住したのは札幌駅が今の姿になった後だった。

北海道が好きで北海道の歴史のような本はちょくちょく読んだりもするが、そうすると先代の(4代目)札幌駅の写真や話も見かけ、先代の駅舎を知らないのがほんのり悔しかったりする。

だが、初めて釧路駅を見た時に、これはもはや先代の札幌駅では…とおもった。時空を超えて先代の札幌駅を見ることが出来たような気持ちになった。規模までも含めてその姿は札幌駅そっくりである。

もっと言うと、同時期に建てられたJRの大きな駅であれば遠く離れた旧新潟・旧博多駅などの民衆駅も少し似た雰囲気の建物であったが、建て替えが進む中、釧路が残ったとも言える。そして北国特有のちょっぴり寂し気な空気感も含めてなんだかとっても旧札幌駅に似ている…!

釧路駅構内。豆地蔵が元気に営業中だったころ。お弁当がたくさん並んでいる(左)

釧路駅は民衆駅といって、駅構内にお店など商業施設を置くかわりに資金提供をうけた駅。今は建て替えでほとんどなくなってしまった。釧路駅が道内唯一残っている民衆駅であり、全国的に見てもだいぶ少なくなっている。まあでも乗客や買い物客として利用する側としては今現在のお店がたくさん入った駅となんら変わりない。釧路駅は建設時期(1961年)とありノスタルジックな雰囲気が楽しめる。駅弁もあるよ。ぜひ立ち寄ってね

釧路駅の場所