2023年7月、洞爺を少し歩きました。2023年の夏は暑さが厳しかったのですが、すっかり寒くなった今その暑さすら懐かしいような気持ちで写真を眺めています。今回は7月に訪れた洞爺町にあります宮田書店をご紹介。前回の個人書店巡りはこちら
洞爺駅。広々とした敷地が気持ち良いです。左奥に見えている建物は町役場です。駅前といっても特に駅前ビルや雑踏というものはありませんが、少し歩くとすぐ海でなんとなく日差しも明るく感じる気持ちの良い駅でした。洞爺駅から洞爺湖は実は結構離れています。昭和30年代までは「虻田駅」でした。
洞爺駅近くにはAマートとうや湖店があります。この駅近辺で飲食物を購入するならまずはこちらのAマートとうや湖店になるのではないでしょうか。
スーパーに関してはこちらAマートが駅をでて右、左にいくとサツドラや「ウロコ」というローカルスーパーがあり、そちらも広々していて良かったです。
Aマートの前は国道37号線。よく海が見えたりして気持ちの良いルートです。
この道の一本奥を歩くと…
お、と思いました。なんの知識もなく散歩していますが、おそらくここ、以前は商店街として栄えていたのではないかと思える様子がそこかしこに残っていました。今はシャッターが降りていますが以前は個人商店だったような建物も並んでいましたし、現在も元気に営業中のお店もありました。とくに居酒屋さん、バー、スナックがたくさんあって海の町として栄えていたのがわかります。他には洋品店、町立の保育園、そしてこちらの
宮田書店。お店のつくりからみても以前はお隣もまた商店だったのではないかと推測できるような形をしています。右に見えている奥に進む道の先はすぐ海です。徒歩2~3分かな?気持ちの良い場所です。
ほんの少し西日がかった陽射しを背に受けている宮田書店にこの日偶然出会えました。
意図せず個人書店巡りになり嬉しさもひとしおです。
中に入ると中央が雑誌です。週刊誌から子ども向けの付録がついている楽しげな雑誌までありました。世界地図日本地図もきっちり最新版です。小学生向けでしょうか、10分ドリルというのも真新しいものがたくさんの種類置かれていました。
入り口から向かって左側の棚も雑誌がたくさんおかれていてじゃらんとかもちゃんと最新号ですし雑誌を買うには事欠かない印象を受けました。お店に入る前から老舗なことは推測出来ましたが、左に見えているガラスケースの木の商品棚を見た時、老舗の書店らしくて感激しました。
時代の変化もあり書店は大型店舗であろうと個人店舗であろうと昨今厳しい状況で、札幌都心部ど真ん中の書店も閉店が相次いでいる状況ですが、以前…とくに昭和期は書店というのはトレンドど真ん中で、みんな週刊コミックの最新号だけでなくファッション誌や新しい万年筆とか電卓とか…心躍らせて買っていた時代がありました。こちらの書店もそうしたトレンドを担ってきた書店なんだろうなと思います。よく見ませんでしたが今こうして画像をみると左奥にペンコーナーもありますね。女の子とかとくにこういうコーナーで真剣にペンを選んでいただろうなと。
反対側の棚は文房具コーナーになっていました。学習帳やルーズリーフ、領収書の綴りみたいな事務用品は結構揃う感じでした。私はさんぽのメモをとれるようなルーズリーフをチョイス。
お店のご主人は現在お声を出すのが難しいご様子でしたが、身振り手振りと、電卓で値段を示してくださるなどで対応してくださり、買い物に支障はありませんでした。せっかく来たので他にも何か買うものがあれば…と思い、最近中学生あたりから勉強しなおそうかなとも思っていたので中学生用の問題集があるか伺ってみたのですがないとのことでしたので(小学生用のドリルっぽいのは先述の通り置いてましたよ)、今回はルーズリーフのみ購入。ちょっとタイムスリップ感も味わえて素敵なお店だったのでまた買い物したいです。
思い付きでとっさに買ったのでなんだかルーズリーフだけになってしまったけど、ルーズリーフなんて何にでも使えるしもうちょっと買ったらよかったな。
買い物の続きはまた次回のお楽しみにしよう。使い込まれた棚の感じが最高な宮田書店でした。帰り道もずっと、ここで参考書を買って勉強して偉くなっていった学生とかもいるんだろうなあ…などと感慨にふけりながら西日がかった時間帯の海の町洞爺を散歩しました。次回は近くにあった文房具店にはしごします。
洞爺駅
宮田書店
“洞爺の児童や学生を支えてきた宮田書店|北海道の個人書店巡りさんぽ#4 北海道虻田郡洞爺湖町 ” への3件のフィードバック
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[…] 洞爺町滞在中、宮田書店を出てふらりと大きな通りに戻ると今度は文房具屋さんに出会いました。 […]
[…] ロースピードの北海道の個人書店巡り。第五回目となりました。(※前回はこちら) […]