先日、天気のよい日に大倉山まで散歩にいくと、おもしろい競技をやっていました。実はこの日ただ景色を撮りにいっただけでしたがとっても面白いレースを見ることが出来ましたので記録。
大倉山のジャンプ競技場につくと既にレースが始まっていて、壁をよじ登るような角度で選手たちが下から上に上がっていたので度肝を抜かれました。予備知識なしだったので余計にびっくりしたのかもしれません。なんて楽しそうなレースなんだ!
近年人気が高まっている「世界一過酷な400m走」、REDBULL400。スキージャンプ台(最大傾斜37度)を逆走(なんと山一つまるごと使ったスキージャンプ台を下から上に体一つで駆け上がる!)という変わったレース。主催はREDBULL400 という名前からもお分かりの通り、もちろんあの翼をさずけるレッドブルです。
参加人数は増える一方のようで、この時は今回1800人以上と言ったかな、そんなアナウンスが聞こえてきました。
参加者だけで1800人もいるとなると、それにスタッフの方々、観客の方々と大勢いるはずです。さぞ忙しく混みあっているかなと思うかもしれませんが…
傾斜がきつくなる直前あたりに車が一台ありますが、有事の際はあの車がこの傾斜を上がるのでしょうか。有事は起こって欲しくないけど車がこの坂を上るところは見たい気もします。スタントみたい
大倉山ジャンプ競技場は、いわば山の半面まるごと使っているのでとっても広々していて、確かに人はたくさんいるけれど皆さん広々とした敷地と青空の下ピクニック気分で気持ちよさそう。
会場はフェスのような明るさでDJもいたりしてとっても明るい雰囲気。5月の明るい陽射しに涼しい風が吹いて、どこまでも爽やかです。レッドブルは本当に翼を授けるのではないかと思うくらい。
MCの方々もかっこよく流暢に実況などされるので会場内にFMが流れているかのようでした。競技会と言って良いか分からないくらい、あまりみんなギスギスしている様子や緊張感はなく、みんな楽しげです。
リフトも通常通り運行していました(この日はレース終わりの選手の方々を下へ輸送する役割にもなっていました)
リフトから競技を眺めたりしたのですが、やはりこの時が一番傾斜の急を感じました。リフトだけでもちょっと怖いくらいです。もし出場していて途中で後ろを振り返ったら怖くなって動けなくなってしまいそうなくらい。
上からもレースを見ました
上から見ると選手が上っているのが見えないくらいの傾斜。これにはびっくりしました。と同時に、ここをスキーで飛ぶスキージャンプの選手たちもすごいなと改めて思います…
この日は伝説の最高記録保持者、上田瑠偉選手(Ruy Ueda)が数年ぶりの特別参加だったようで、記録が凄すぎるためか今回は特別参加でハンデをつけて(そのため順位はつきません)レースに臨んでいました。
上田瑠偉選手、スタートを10~20秒遅くするハンデに加えて、背中にカメラをつけ、レースの途中で手持ちカメラを増やしというかなりの負荷だったと思うのですが最初の参加レースではトップでゴール。1位の選手(速い)と30秒差もあって唖然。
でもそれ以上にこのレースが良かったのは何と言ってもそんなにガチガチに競技会競技会していないところですね。オリンピック予選会でもないですしね。タイムを気にしすぎて怖い目になってる人なんていないし、みんなどこかちょっと遊びが混ざっている。最近ちょっとランニングはじめたし、いけるかも!みたいな感じで参加する人の方が多いのではないでしょうか。
キツ過ぎてゴールで倒れ込んでいる人も結構いましたがスタッフさんが流れ作業のように上手に転がして(というと変ですが)次のゴール者がまた倒れ込めるように(笑)安全なスペースをささっと確保していました。
あとジャンプ台の両脇にはたくさんのスタッフさんがいて、近くの選手たちに「急がなくて大丈夫、まだ大丈夫(次のレースを控えた選手たちが下でアップを始めるので)」とか、「いけるいける」などと明るく声を掛ける様子がちょっと漏れ聞こえてきました。
手をたたいて一人一人応援する感じのスタッフさんたちで爽やかでした。こんなに明るい競技会ってあるんですね。主催がレッドブルさんだからかなぁ。良いお天気、良い雰囲気、良い景色の5月の大倉山でした。
札幌大倉山ジャンプ競技場