1.駅周辺の魅力

長万部の駅舎はとても小さいのですが、そして自動改札もなかった気がしますが、内部はとても新しくきれいです。

以前はおそらくキヨスクがあったのではないでしょうか。待合の椅子が並べられた小部屋のような場所がありました

実質お土産屋さんの観光案内所(ここに長万部の物が凝縮されているので便利です)



観光案内所にはガチャガチャがいくつかありました。長万部限定ガチャガチャ、いかがでしょう?


お土産を買って駅舎を出ると、狭い駅舎の隣に広がる無料駐車場の広さにまずびびります。駅前に!?駐車場が!?無料で!?となります。おそらくJRに乗る方はどうぞこちらに無料で停めてくださいねということなのだと思いますが詳しい規定がでかでかとかかれた看板があるわけでも有人ゲートがある訳でもありませんでした。のんびりとした空気を感じます。


今は無料駐車場が広がっていますが、この辺りはおそらく新幹線開通やらなんやらで工事が始まると少し姿を変えてしまうかもしれません。とりあえず今はそんなのんびりとした空気感の駅前です。


新幹線が開通するにあたり姿を変えるようです
そして駅舎を出るともう一つおどろくのが景色で、改札口からわずか4分歩けば果てしない海岸線が広がっています。というか駅舎を出た時点であそこ海だなというのがすぐ分かります。ぜひ突き当りまで歩いて見てください。長万部の海岸線は美しい。

突き当りは海岸です

長万部って昔は今以上に交通の要でして、すべての列車が長万部に停まっていたこともあり、名物「かなやのかにめし」本店もすぐ近くにありますし、かなやさんの経営するお食事処もあります。

画像左側の背の高い建物です。お隣の金物店も「かなや」ですね(金谷金物店)

あの有名な駅弁「かにめし」の本店です。車でのお客さんが絶えません
お蕎麦の駅弁で有名だった「合田」さんも駅を出てすぐ。

通常駅弁として列車内では買えませんが店舗で同じもの(折詰もりそば)を売ってくれます。
線路を渡った反対側には長万部温泉もあり、駅と平行にある通りには商店街が見られます。昔から栄えていた…といいたいところですが、もう少し正直に言えば昔の方が栄えていたでしょうね、これは日本全国の商店街地域に言えることですが。

駅前の建物が古くからあるものが多く、鉄道の街として栄えた歴史を感じます
最後に甘太郎食堂の話を
そして駅周辺の良さの一つとして、つい数年前にその営業に幕を下ろしてしまったある小さな食堂の話を。

名前は甘太郎食堂。長万部周辺では知らない人がいない有名な食堂です。
店内に入ると昭和。全てが美しき昭和なのでした。
昭和といっても平成の匂いなしのガチガチの昭和。昭和中期です。
映画のセットのような昭和感。

昭和のラーメン店ではこのテーブルに丸椅子というタイプもありますが
座り心地の面でちょっと高級バージョンといえるでしょうか
昭和初期のようなレジ。

幼い頃、駄菓子屋さんにこのタイプのレジのお店があってなんて古いレジなんだ!明治時代のものか!?と
たいそうびっくりしたものですが、令和の今でも生き続けていたとは。
最後にガシーン!とレバーを降ろすのでとてもびっくりします
コップはモロゾフ。長万部にモロゾフのお店はないと思うので、常連さんにもらったのかなぁ。などと思いながら水をのみました。


冷房のない店内でコンロの火に向き合う店員さんたちはきっともっと暑かったはず



ど直球の昭和。今作り出そうとして作り出せる雰囲気ではなくて素敵でした

具が独特ですね。ピーマンときくらげが入っていました。独特


店の歴史を感じます
味の言及は避けますがどのメニューを頼んでも良き昭和でした。

入れ替わり立ち代わりでお客さんの姿がありました
地元に愛されるお店だったのですね

テーブルや椅子が多少ガタつく感じも全て好きでした
令和まで良き昭和であり続けた甘太郎食堂ですが、2020年10月24日に閉業しました(上記の写真は2020年8月です)。店主さんはじめご高齢のご様子はあったので、体力的なことだったのかもしれません。長い間良き食堂をありがとうございました、おつかれさまでしたの一言です。
長万部駅の場所はこちら
次回はお散歩しながら知る人ぞ知る老舗を目指します。どうぞご覧ください
“駅を出ると前方は輝く海。周辺を歩くと鉄道の街として栄えた歴史が伺える_長万部の魅力その1” への2件のフィードバック
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