ピリカメノコ茶さじでアシリパさんに思いを馳せる


初夏の頃、二風谷コタンに行きました。

北海道に来た直後から行きたかったはずの二風谷コタン。北海道に来た直後には遠くて行けないなと思っていた二風谷コタンですが、こちらだけなら余裕で札幌近辺から日帰りできる位置にありました(他にも色々周囲を巡る時間があるほどです)。

二風谷コタンの話題はまたにするとして、帰りにその入口にある「北の工房 つとむ」で買ったものがひょっこり引き出しから出てきました

北の工房 つとむ。とてもすごいお店なのですが長くなりそうなのでまたの機会にじっくりと…

↓出てきたのはこちらの袋です

しまいこんでしまい、最近引き出しの中からひょっこり出てきた小さな袋

袋に入っていたこともあり、これなんだっけ…でいっぱいになる頭。(大事なものほど汚れないように袋に入れたまましまいこむ習性がある私ですが、よろしくないですね。大事なものほど使わないといけません)

中から出てきたのは茶さじでした。途端に二風谷コタンに行った日のことが色々思い出されます。景色が広く、馬がたくさんいて、のんびりとした日高地方。

この茶さじ、一目ぼれしてすぐ買ったのは、アシリパさんに似ている!と感じたからです。商品のパッケージデザインからしてゴールデンカムイのヒットよりだいぶ前からありそうな商品なのですが、それにしてもこの「ピリカメノコ(かわいい女の子)」がアシリパさんそっくりで。

さらっと長い髪、明日を見つめるような上向き加減、力のある大きな目。

目の奥のキラキラまで見えるかのようです。

アシリパさんはゴールデンカムイという作品に出てくるアイヌの少女なのですが、薬草にも毒草にもとても詳しくて。この茶さじで野草茶なんて掬って煎じたら、アシリパさんが作ってくれたかのような気持ちでお茶が飲めるのでそのプラセボ効果だけでも健康になれそう!と思って飛びつくようにかったのです。それなのに使うの勿体なくてしまいこんでいました……

350円だったかな。330円だったか。そのくらいの値段でした。天然木で日常使いできてこの値段のお土産はとても良いのではと思います。

「北の工房 つとむ」は、アイヌ伝統工芸作家としてたいへん名高い貝澤徹さんが店主をされているお店で(おそらく「つとむ」とは先代にあたるお父様のお名前。工芸家の「貝澤勉」様から続くお店なのではと思います)、店内は工房を兼ねていて制作中の作品や彫刻用の道具がずらりとあり、その作品がお店にも並んでいるのです。

が、こちらの茶さじに関しては(確認はとっていないけれど)この地方で広くお土産として売られているものでこのお店オリジナル商品という訳でもなさそうな印象をうけました。なので日高地方や平取町に訪れた際はお土産屋さんでチェックしてみてください。色々な木の色、顔もものによって微妙に違って見えたり、お気に入りの一品を探してみてください。「北の工房 つとむ」さんで買ったすてきなものは他にもあるのですがまたの機会に。