札幌を代表する川、豊平川。そこに架かる幌平橋で橋の上の橋を渡る散歩で初めての鳥に出会う

橋の上に橋がある橋幌平橋

動画派の方はこちらも是非ご覧ください。幌平橋をのんびり散歩しております。記事はこの下に続いております

晴れた秋の日、幌平橋を散歩しました。

幌平橋。近くの地下鉄駅の名称にもなっている。

橋の上に橋があるんですよねここは。地下鉄幌平橋駅からすぐですが今回は中の島駅から散歩しました。中の島駅からもすぐです。

歩道、車道、反対側の歩道。
そして歩道の上にさらに橋という構造

珍しいのは間違いないのですが本当にここは日常に溶け込んでおり、普段さほど混みあうことはありません。

日常的にここを通る方はわざわざこの「橋の上の橋」を渡ることなく普通に橋を渡ったり、毎日の日課となっている方はのんびり上ったりと。このあたりのシンボルでありながらも日常の空気を身に纏っている、そんな橋です。

豊平川。幌平橋から日本海側(北)を望む。
以前はこういった小さな中洲にいくつも細かい簡易的な橋が架けられていたらしい。

上の動画でも少し触れたのですが、この橋は最初個人の財産で建てられています。昭和2年。この大きな川には橋がこれまで三本しかありませんでした。あまり整備の行き届かなかった時代です。そこに個人の私財で幌平橋が架けられました。

ここから先は動画では触れなかったのですが、その個人というのはどんなにお金持ちではあっても絶対に「近所に住む人」だと思っていたのですよ。「この辺り全然橋がなくて不便だな」「よしじゃあ俺の家業の発展のためにも一肌脱ぐか」そういう経緯があっての話だと思い込んでいたのです。ところがなんとこの橋を私財投げうって架けてくれたのはどうやら江別市の北海道議会議員らしいと。そこに一番びっくりしました。江別だってあれが欲しいこれを建てたいが無数にあったであろうにと思うのでした。志高い方だったのでしょうね。北海道の発展とその核である札幌の発展には欠かせないということだったのでしょうか。

当時の橋は個人が架けたものとしては日本一の規模で、当時の4万円という費用が掛けられました。今だとどのくらいになるでしょう。値上げ値上げの昨今ですから1億7000万くらいの価値にはなるでしょうか。

幌平橋の記念碑。
下の石碑には河合才一郎という名が見られたのですが全文を読み取ることはできませんでした

その方の名は河合才一郎。今でも石碑(昭和二十年代になってから記念にと建てられたようです)になって残っており、川から少し離れたマンションの駐車場の隅にひっそりと像があります。幌平橋のすぐ袂にないのは、昔の川の位置に由来するのか、土地の問題なのか。河川敷内にあると洪水時にリスクもあるので、大事なものは少し離して作ったのでしょうか。

橋が今の姿になったのは平成7年です。「橋の上の橋」は市発行の刊行物を見る限り名称は「展望アーチ」。そのままといえばそのままです。

しかし展望アーチは展望アーチとして作られたというよりは、アーチ橋の上に登れるように設計を工夫したという方が正確です。なんとなくこども心にある「あそこ上ってみたいな」を叶えた遊び心ある橋と言えます。

そうなってくると今度は「上れないアーチ橋」(=普通のアーチ橋)がもどかしいようなもったいないような気分になってくるのですよ(笑)。あそこ上ったら景色がいいだろうな。あそこからならあれが見えるかもしれない、なんてことを考えるようにもなります。

新発寒橋。あのアーチにも上りたい(高速道路なので無理)

さて、そんな欲張りなことを考えるようになったのは幌平橋の展望アーチがとても気持ち良かったからでして、今回はそのてっぺんからの景色なんかも是非ご覧くださいね。

広い広い歩道。この歩道スペースだけで一つの橋分ありそうなゆったり設計。

幌平橋の展望アーチを望む。広い歩道スペース

その中央に展望アーチはあります。

低い段差。ありがたい

勝手に「幌平橋は(上るのが)キツイ」と思っていたのですが、段差が低くてとても上りやすい。階段という感覚もあまりないほどです。こういう段差の階段増えてほしいと思いますが傾斜と階段にとれるスペースの関係上なかなか難しいんでしょうね。駅の階段も、とれるスペースが限られていますからね…

この橋は柵が低めで常に眺めが良いです。

一番上からの景色。

展望アーチの一番上からの景色。やはり高いです

普通は見ることのできない、橋の向かい側の景色も一望です。

反対側の景色も見えました。
南側なので水面が光ってきれいです

江戸川の河川敷もそうですが、大きめの川の広々とした河川敷というのはとても良いですね。自転車でおいかけっこをする少年たちとか、ゆっくり散歩するおじいさん、スケボーの練習をする若者たち、みんな一緒にこの河川敷が包んでゆっくり夕焼けに染まっていきます。

歩道の真ん中にベンチ。なんともゆったりした橋です

さて、反対側に降りるとそこはもう中島公園の端。すすきのへも歩いて行けてしまうような場所なのですが、この橋、ベンチ付きなのです。

橋っていうのはササッと移動するだけのもの、立ち止まるのも少し憚られるような風潮もある中で、この橋はもっとゆっくりしていってくれ、座って景色でも眺めてのんびりしていってくれと言わんばかりに歩道の真ん中にベンチ。なんとも懐の深い橋です。

ここはポートランド広場と名付けられており、さすが広場と呼べるだけのスペースはある感じがします。札幌とポートランドは姉妹都市だそうで、少しパネルで紹介されていました。なんとなくヨーロッパ風の響きをもつ「ポートランド」、アメリカの都市でした。札幌と、どことなく景色が似ています。

ポートランドの景色。なんとなく旭山記念公園からの景色に似ているような。
時計台に似た建物も見えます

もう一つどうしても申し上げたいこととして、彫刻。

彫刻って私本当に分かりません。何を表現しているのかすら分からないことが多いのですが、そんな彫刻の心に乏しい私でも二度見してその後足を止めてよく観察してしまうような彫刻がありました。

こちらです。サーモン・リバー。

キラキラしていて、電飾が入った構造になっているのかと思いしゃがみこんだり角度を変えてなんども確認してしまったほどです。素材とこの細かな溝?のある形状で陽の光でキラキラしているようなのですが、これは鮭が遡上するときに鮭の鱗が光る様子を表しているのでしょうか。何も分からないまま、ただきれいでした。

橋の下の橋(つまり橋)も通りました。

橋の下の橋。幌平橋の本体。

川を眺めているとカワアイサらしき鳥が一羽。初めて見た…  あまり群れない鳥なようですね。この時も一羽のみで結構な急流をものともせず泳いでいました。

カワアイサらしき水鳥。

みんなの橋、幌平橋。橋でこんなにゆっくり歩いたのは初めてかもしれないな。

幌平橋の場所はこちら。橋の両端から地下鉄駅が近いので、お散歩用に途中下車しても楽しそうです