夕張のお土産問題がズバッと解決した件|予想をはるかに超えた旨さの夕張石炭カステラ

夕張散策でみつけたこちら。

夕張 石炭カステラ (阿部菓子舗)

夕張という街。かつて炭鉱として栄えた際には周囲に木が見当たらない程びっしりと炭鉱住宅が立ち並び、かなりの人口密度だった夕張。炭鉱は閉山となり、現在の人口は6000人台(多い時は10万人超)。そのため大きな商店街などはなく、お土産屋が軒を連ねるような場所もあまりないので、お土産となるとどうしても夕張メロン関係のお菓子に終始しがちである。

ですが!

この地にはメロン関係ではなくても、驚くほどお土産に良いお菓子があったんです。夕張メロンもいいけどみんなに配るには高いし…日持ちの問題もあるし…いいお土産ってないかしら。そんな悩みが本日ズバッと解決します。しかもおそらく買って後悔なしのお品。

とりあえずのお土産ではなくて大事な人や自分のご褒美用につかえるとっておきお菓子。それがこの夕張石炭カステラ((有)阿部菓子舗製造)。

これ、まあ材料や製造方法からして「カステラ」と名付けるべきものだったんだろうと思うけど、なんだかカステラでくくってしまうのが惜しい程なんです。いや、カステラも大好物で良く買いますがこれは良い意味で別物の味というか…。とにかく詳しく見ていきましょう。

1.価格

石炭カステラ160円。大人気商品と書かれているが…今の100倍有名になっても良いのではと思うお菓子

石炭カステラは1個160円。一切れ160円は一瞬いいお値段だとも思ったのですが、持ってみるとずっしり、どっしり。厚みもしっかりあるし一切れといっても大きめです。太っ腹な切り方。正直これで160円は安い。公式サイトは現時点(2022/10月)で一個150円となっているので最近10円値上げしたのか、私の買った場所での価格が160円なのかは現在不明ですが、とりあえず価格帯としてはこの辺りです。良心的ですね。

2.購入場所

博物館入って左側に、見過ごしてしまいそうな小さなお土産コーナーがあります。
石炭カステラはここでも買うことが出来ました

今回は夕張石炭博物館で購入しました。その他

・「道の駅 夕張メロード

本社工場

阿部商店(夏季限定店舗※メロンの収穫時期にあわせてメロンを主軸のお店としてオープン)

などで購入できます。一番買いやすいのはダントツで「道の駅 夕張メロード」です。他の商品も色々ゆっくり見ることが出来ますし、駐車場も広く入りやすいです。本社工場もよいのですが、初見ではナビがあってもなかなかみつけにくい佇まいです(笑)。同時に本社工場が一番味がある店舗とも言えますが。苦労して見つけて、勇気を出して入って、いいものを買えるという”旅感”は出ますけどね。

※各店舗の地図は記事の一番下に貼っておきます。

ちなみにここが石炭博物館。
立派な施設に見えるけど広大な廃墟の中にあるのでここにたどり着くまで最初は何度も怯みました。

3.日持ち

10月中旬に買ってこの日持ち。ありがたや。

私が購入した石炭博物館で購入日から賞味期限まで約1か月半ありました。石炭博物館は現状決して混雑するようなところではありませんから、商品の回転が速そうな道の駅だとさらに賞味期限に余裕があるかもしれません。どちらにしてもカステラとしては非常~に長持ちする部類です。これならお土産に使いやすいですし、自分用にたくさん買っても大丈夫そうです。個包装で密封されていて、さらに脱酸素剤的なものが入れてくれてあったので長期保存可能なようです。お土産として超定番の某道内有名菓子メーカーでも、カステラは実質ぎりぎり一週間いかない程度の賞味期限なので、これほど長い賞味期限は非常に助かります

4.見た目

封を開けてみると真っ黒です。石炭カステラですもんね。

話のネタには良さそう。

カッティングボードに置いた石炭カステラ。真っ黒。

石炭風に切ってみました

ゴロゴロと切られた石炭カステラ。
モデルとなった石炭(石炭博物館前)。ゴロゴロと置かれている

このカステラの真っ黒な色は石炭ではなく、食用竹炭なので心配いりません。そして正直炭の味は一切ありません。炭火焼鳥はちょっと炭の味しますけどね。これは炭の味は皆無です。

ちなみに炭なんて食べたら体に悪そうですが、実際はデトックス効果があるらしく、サプリとして売られていたりします。炭は吸着作用があるので(そういえばそんな歯磨き粉も売られていますね)、腸で老廃物とくっついて排出してくれるとか。まあその辺りは専門家ではないので詳しくないですが、心配するような悪いものではなさそうです。

でも食べる前にこの時点ですでに感じていたことがあります。

ナイフで切るだけで分かる濃厚感。ふわっというよりしっとり、きめが細かい感触。絶対にパサパサしたカステラではないという確信。高級ケーキに負けないしっとり感があります。もっと言うとずっしりとした感触もありました。

5.味

これが…!!予想をはるかに超えておいしかったです!!

しっとり!なめらか!そしてなにより濃厚!

この味はもはやカステラではなくて何か別のものに似ているような…

…そうだ、ガトーショコラ!!!

もはやケーキと思って食べた方がいいのかもしれない。恐るべしポテンシャルを秘めた石炭カステラ

このショコラに似た濃い色と、なめらかで濃厚な生地とチョコチップの味がマッチしているからそう思わせるのか?「これはガトーショコラです」とか、「チョコレートケーキです」といって出しても大抵の人は信じるのではというくらいのお味でした。チョコチップはそんなにたくさん入っていないので食べていてここまでガトーショコラ感が出るのが不思議でもありますが、はちみつ使用でなめらかに仕上げているからでしょうか。白いんげん豆を使っているそうなのでそれがガトーショコラのようなギュッと実の詰まったおいしさにつながっているのでしょうか。

ここまで美味しかったのは私が「お土産用のカステラ」に期待しなさすぎだったのもあるかもしれません。最初は石炭カステラというネーミングからしてそんなに期待していなかったというのが正直なところ。いかにも「真っ黒にさえしておけばいいだろう」という話題性で売っていく商品だと思って手に取ったのですが、実際は菓子舗の本気というのが分かる丁寧に作られたスイーツでした。

「おみやげお菓子あるある」が、インパクトに全振りしていて味がおろそかということ。買う方もそれを薄々承知で買っているのが常。味よりも、人数分足りるかの方が重要だったりします。でもこれは味にちゃんと重点を置いています。最初はせっかく来たし一応買っとくかという向きもありましたが、この味目当てにまた夕張に行きたいと思わせるものがありました。

味がもはやケーキだったのと同時にカロリーももはやケーキでした。
ま、まあ100gあたりのカロリーですし…(計ってみると包装込みで1個70g)

カロリーは1個あたり242kcalくらいですね。

※全て手作業なのでカットの大きさには誤差がありますとのことでした

6.製造メーカー

有限会社 阿部菓子舗というところが造っています。

夕張市のお菓子司で創業は大正10年。炭鉱で栄えていた夕張も、閉山して人々が去っていく夕張も、ずっと見てきた老舗です。人口が多く非常に賑わっていた頃は、多くの人々のお祝い事などに重宝された地元密着のお店なんだろうなという感じがあります。炭鉱閉山前まだ子どもで夕張で暮らしていた、なんていう方はもしかしたらよくご存じの懐かしいお店なのかもしれません。そうした老舗のお菓子を買うというのもまた夕張を訪れた人には記念になることですね。

とにかく、一度こんなおいしいものを食べたらここのメーカーさんのものは全種類食べてみないことには気が収まりません(笑)次はたんどらを食べてみたいです。

道の駅 夕張メロードの場所はこちら(一番おすすめの購入場所)

〒068-0755 北海道夕張市紅葉山526−19

本社工場の場所はこちら

〒068-0755 北海道夕張市紅葉山56

阿部商店の場所はこちら(メロンの収穫時期のみ営業)

石炭博物館の場所はこちら

〒068-0401 北海道夕張市高松 7番地

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