建物内部が第七師団の小樽拠点のモデルとなっている旧松橋家住宅。今回は、それ以外にもモデルになっている部屋が多くあるこちらの住宅を巡っていきます。

まずは旧松橋家で一番有名?な鶴見中尉のテーブルセット。ここで杉元が串を刺され、谷垣がカネ餅の話をした。

鶴見中尉「カネ餅か… それは知らなかったな
味は? 普通の餅か?」
ゴールデンカムイ第75話『阿仁根っ子』より
テーブルセットの奥にある私物展示の数々がどれも詩的で味があるというか、時が止まったような感覚になり、長いこと眺めてしまった。

元情報将校の鶴見中尉の机にこれ以上ないほどふさわしい。
よく見ると左は金庫のようでもちろん重厚な造りで鍵付き、机の引き出しと棚もほぼ全て鍵付きで元情報将校であった鶴見中尉にこの上なく合っているように思う。よくぞこの机を背景に選んでくださったと言う気すらする。この家を買い取った、元の所有者である松橋家は不動産経営会社をしていたので、大事な書類がたくさんあったのだろう。

鶴見中尉「甘いものは好きか?」
杉元「え?」
ゴールデンカムイ第16話『死神』より

鶴見中尉「花園名物 串だんごだ」
杉元「うまい 甘いものは久しぶりなんで 唾液腺が弾けそうだ」
ゴールデンカムイ第16話『死神』より
花園だんごは商品名ではなく、花園公園で売っていただんごということからだんご全体を指してそう呼んでいたようである。※実際の販売は昭和11年から

杉元「ごちそうさま 出口は向こうかな?」
ゴールデンカムイ第16話『死神』
この時杉元が指さす方向(画像左)には実際玄関がある。
この旧松橋家住宅には渋川善次郎の室内のモデルとなった部屋もある。

土方歳三「久しぶりだな 渋川善次郎」
ゴールデンカムイ第21話『亡霊』より

この松橋家住宅はただでさえ広いのだが離れがあり、そこまで足を伸ばすともう一つ作中のモデルとなった部屋がある
ヴァシリが尾形を見つけるべく潜んでいた部屋。

ヴァシリ(すぐそこにいる……)
ヴァシリ(なにか…凶暴なものが飛びかかろうとこちらを伺っている)
ゴールデンカムイ第202話『狙撃手の悪夢』より
襖の向こうでは杉元が銃剣を構えていた

そして杉元とヴァシリの二人はしばらくここでお絵描きをしていた

杉元「アシリパさんが見ている世界に俺もいると思うとなにか綺麗なものになった気がして救われる」
ゴールデンカムイ第202話『狙撃手の悪夢』より
この離れは大きさは他の部屋ほどではないがとても雰囲気がよく、障子の枠も凝った造りで松橋家お気に入りの部屋だったのではないかなどと考える。南向きで柔らかな陽が入る部屋であった。
※ちなみにヴァシリが窓の外に銃を向けている時の二階の部屋のモデルはこことは別の建物。待合旅館の一室で幼少期の尾形が鍋に殺鼠剤を入れたあの部屋ではないかと思う。箪笥と窓の位置が作中と同じ。(二階への階段は旧武井商店酒造部)

ヴァシリ
(出てこい)
(私は死ねなかったぞ)
(あの時の続きをしよう)
ゴールデンカムイ第202話『狙撃手の悪夢』より


