ケンとメリーの木、早く見ておいた方がいい理由

美瑛 ケンとメリーの木。
CMに使われたからという理由でここまで有名になるのは美瑛の木々以外今まであっただろうか。

美瑛で観光名所となっている「ケンとメリーの木」。実はもう平均寿命をゆうに超えている状態なのはご存知でしょうか。

こういった美しく大きなポプラは、もう平均寿命はゆうに超えているであろう100歳を超える老木です。所有者さまが大事に管理されてこの美しい姿を保っていますが、天候などでいつ倒れてしまっても樹齢的にはおかしくない木です。

美瑛のケンとメリーの木の根元にはこのような看板が設置されています。
文中にある「寿命が近づいている」の表記からすでに20年以上経過しています。

一説にはポプラの寿命は40年。楽観的に倍で見積もっても80年です。ケンとメリーの木は100歳超え。一般的な木にくらべポプラの木はわりと寿命が短く、そのリスクはあっても明治初期~昭和初期にかけて、農地を風から守るために早く成長するこのポプラの木がたくさん北アメリカから輸入されました(北海道は農業の多くをアメリカ人を招いて学びました)。この木も大正初期に植えられたようで苗木から100年以上経過しており、大切にされているけれど樹齢的には厳しい状況です。どうしても見ておきたいと言う方はお早めに。

そしてもっと言うと少なくとも札幌で今後農業用に本格的にポプラが植えられるということはない(札幌にそれだけの農地はもうない)ので、今札幌に残されているポプラが見られる日々も実はかなり貴重な日々となります。観光用に今後植えられる可能性はゼロではありませんが、開拓の息吹が残る開拓を支えたポプラを見られる日々はそう長くありません。札幌をさんぽしているとあれ、ここにまだ数本並んでいたポプラの木なくなったんだ、ということがよくあります。本当に急激に減っている木です。

そう考えると開拓の心が残るポプラ、この目に焼き付けておきたい気もしますね。

遠目からみたケンとメリーの木。風に揺られ美しい

しかし、美瑛にはCMに使われた木が多く、おもしろいことに木の知名度だけが残っているけどそのCM自体はもはや誰も知らない状態のものがありますね。たとえばケンとメリーの木を訪れている人のほとんどはケンとメリーの日産のCMを知らない人がほとんどです。私もでした。周囲に聞いても「CMに使われたらしい」以上のことはおそらく聞けないでしょう(笑)。そのあたりはガイドブックもさほど詳しく触れていません。セブンスターの木はもっとそれが顕著です(笑)。セブンスターの木は別の機会にまた。

意地でCMを探してみたことはありますが、映るのは本当に一瞬で、この木だと言い切れるほど長い時間出てくるものではありません(CMって短いですもんね)。おそらくですがCMで出てくる角度は、上の画像の道沿いの真逆側からです。私を含めほぼ全員は、こちら側に大きな道路と駐車場(一本の木の為に後々駐車場ができてしまうすごさ!)があるので知らずにこちら側からの木の写真をとっています(ガイドブックもほぼこちら側からの写真)が、当時のCMを何度も見てみると、土地の傾斜的に反対側から撮影しているのではとおもいます。

下の画像をごらんください

ケントメリーの木は道沿いにあるので辿り着きやすいです

このように木の根元まで歩いて行けるようになっています。車も通る道ですので交通の妨げにならないようご配慮ください。そのまま木の向こう側まで歩いて行てから振り返るとCMと近い角度になります。農地ですのでくれぐれも道路を越えてまで木にちかづかないようお願いいたします。

ザ・美瑛な画像がとれるケンとメリーの木周辺。
遠目にみると2本の木が並んでいるようにみえるので、どっちかがケンでもう片方がメリーなのかと思っていました。根元までいくとどうやら1本の木のようですね。もしくは古すぎて一体化してしまっているのでしょうか

調べていくと昭和40年代は美瑛の様々な木々がCMに使われていることが分かります。あと、美瑛のものに限らず当時のCMは品があっておしゃれだったのですね。結構びっくりします。昔のCMも見ていると面白いものですね

ちなみにこのケンとメリーの木は「日産 スカイライン」のCMに登場。ケンとメリーの二人が日産スカイラインに乗って日本各地に旅行し、北海道編ではこの木が一瞬登場します。車が映っている時間よりケンとメリーが各地を歩いて楽しむ時間の方が長いCMなのが衝撃。おしゃれで美しい外国人とおしゃれで美しい車。当時の憧れが詰まったおしゃれで少し余裕を感じるCMでした。


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