北26条みどり公園の前の美しい木造倉庫(札幌市東区)

なんてことはないよく見かける感じの公園、北26条みどり公園。

そのみどり公園の前、通り沿いに木造倉庫がある。これ、なんですか?

いつからあって何に使われていたのか…情報お持ちの方是非ツイッターで教えてください…

近代的な建物が並ぶ中、時代の忘れ物のように古く美しい建物があると何の知識もなくただ惹かれてしまう。

北24条側から元町側に歩いていくと、古いが立派な倉庫のような建物が見えてくる。

黄金の絨毯の上に建つような倉庫(?)。年月は経っていそうだが立派。
その倉庫のような建物の奥にみどり公園がある。

古い建物は見ているだけで楽しいし全く知識はないが、このあたりも古い地図で確認すると実は昔北大の第三農場だった。

ここから少し離れたところに大学村の森というちょっと大きめな公園がある。そこが昔北大の第三農場だったのだと思っていたがそんなもんじゃない、もっと膨大な敷地が第三農場だった。3630000平方メートル以上あったらしい。

1915~1916年頃の古地図、1935~1936年頃の古地図と両方みてみたけどどちらもここまでがちょうど第三農場の敷地。もしかしてそれに関係ある建物なんだろうか。それにしては新しすぎるか(損傷がほとんどなく立派なので)。

いやいや誰かが引き継いで手入れを行っていたとしたら??案外きれいなまま年月を重ねていくのかもしれない。ちなみにこの建物がはっきりと地図に登場するのは1995年から。意外と新しかったりして。

1970年代の地図には畑 とだけ表示されている。この倉庫のある場所とその奥に続くみどり公園などの一区画を除いては、今とほとんど変わらないくらい宅地化がすすんで都市化しているのにここだけ畑だったようだ。その時使われていた倉庫なんだろうか。それは味わい深い。

などと、答えもでないことを考えながら、ただ古い建物を愛でて散歩するのが常である。近くに人がいたら話を聞くこともできたかもしれないが今回はちょっと叶わず。

公園のフェンス越しに見た倉庫。
あたりには広い土地が残っているが普段はどこかの会社か何かの駐車場として使われているようす。
低い位置だけどこの鉄パイプみたいのが張り巡らされてるのにどうやってみんな駐車してるんだろう

ちなみに1930年代までの地図にはこのあたりに「荒地」のマークがついていた。昔このあたりは湿地帯だったと聞いたことがある(それを当時の北大の小作人たちが第三農場として開墾したのだろう、何か植えるよりまず土地改良から行っていく、これはかなりの苦労と技術を要したはずである)。

1950年ころの地図を見ると、この倉庫の先(元町側)に集中的に同じ規模の建物がならんでいる。売りに出されたか、北大の教職員住宅が建てられたか、でもどのみちこの倉庫からは少し離れているので、当時から今に至るまで残っていても不思議はないのだけど。

家と言ってもいいくらい立派だけど、窓が少ないので倉庫かなと。その窓も塞がれているけどね。

戦後、農地解放運動で北大はあの広大な農地をすべて売却するので50年代の地図に建物が載っているのはその事実にぴったりと合うし、第三農場の一部は教職員住宅として利用したとの話も聞くのでそれともぴったりと合う。ただ、教職員住宅が造られたのはおそらく現在の大学村の森の敷地かその隣とかじゃないのかなあという気もする。

古い建物のすぐ隣にはこれまた古くからありそうな立派な木が寄り添って、
互いに思い出話に花を咲かせていそう。
北26条みどり公園から見た倉庫。
こどもたちが普段何気なく遊んでいる場所の周りに
さりげなく古い建物があるというのは後々の宝だと思うんですよね

そんな訳で今回は、札幌の「昭和」を知っていそうな、時代の流れをここでずっとひっそりと見てきたかのような名も知らぬ倉庫についてでした。

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