以前散歩した、狸小路の西端に程近い札幌祖霊神社の近くを歩いていると、急に現れる美しい木造建築。

ぼけっと散歩しているとその美しさに圧倒されてしまう。

それがこちら、三剣製粉所。三剣はおそらく「みつけん」とお読みするのでしょう。奥が工場に見えますが、白石区にも大きな工場があるのでもしかしたら現在はそちらが稼働しているのでしょうか。(白石区の工場は工場名の上に三剣のマーク?が描かれているのですがそれがとってもかっこいいです)
こちらの製粉所は大正2年創業とのことで大変歴史ある製粉所ですが、建物も見る限り相当年月を経過している。
この辺りは札幌のど真ん中、大正となるとすでに市街地の雰囲気。札幌の市電は大正7年開業ですが、それより少し古い地図(大正5年)でもすでに市電の線路が登場していて、もうこのあたりは市電に囲まれた都心部でした。
近くにはすすきのもあり、狸小路もあるので蕎麦というのはたいへん重宝された時代であったろうと思います。すすきの遊郭もまだ移転する前でしたので界隈にあるお蕎麦屋さんは皆こちらのそば粉を使ってお店を営んでいたのかもしれません。
近代的な建物に挟まれるようにある凛とした雰囲気をもつ製粉所。ここを通るとなんとなくピンと背筋が伸びるような、札幌の歴史に触れさせてもらっているような、大正~昭和初期の札幌民たちが見た景色を私も見せてもらっているというような尊い気持ちになります。

こちらのそば粉は公式サイトを見るとなんと個人に販売してくれているようなのですが(公式サイト)、まだ試したことがありません。蕎麦って素人にも作れるものなのでしょうか。道産の良質な玄蕎麦(殻付きの蕎麦の実)を使っているようで、普通の蕎麦粉も更科そばの粉も扱いがありました。打ち粉もありました。
北海道は国内での蕎麦生産量トップです。三剣製粉所さんも北海道産の幌加内・沼田といった蕎麦の大生産地で育てられた良質なそば粉を作っているようで、試してみたいところです。

三剣製粉所の場所はこちら。※稼働している製粉所です。敷地内に立ち入ったり周囲への路駐・その他仕事の邪魔になるようなことはできません。事前に電話しておくとこちらの本社でそば粉を販売していただけるとの記載が公式サイトにありました。


