これはもしかすると腕の良いハンターにしかできないというあれなのか…札幌市円山動物園に行ったら見ておきたい穴場スポット

ヒグマの頭蓋骨は異常に硬く、銃弾も弾き返すことがしばしばあると言われる。

クマの頭骨。非常に硬いと言われている。そして意外なほど細いので狙いがつけにくい

「ゴールデンカムイ(野田サトル作)」ではアイヌもヒグマの頭を狙う習慣がないと言っていた。あの丸く見える顔も実際ほとんどが長い毛でおおわれていて丸く見えるだけで実際には頭の骨は非常に細い為狙いがつけにくく、その上固いとなればわざわざ狙わないのは当然かもしれない。

だが、研ぎ澄まされたマタギの腕前があれば「眉間を一発」で仕留めることができるらしいとも聞く。角度から距離から何もかも本当に緻密な計算で放たれた一発であれば、そしてそれがきちんと頭蓋骨の急所に当たればの話ではあるが。

有名な三毛別羆事件で最後にヒグマを仕留めた伝説のマタギ山本 兵吉も、2発目に頭を貫通させて仕留めたという話もある(一発目は心臓にあたったそうだがそれでも襲い掛かってきたらしい)。

札幌市円山動物園にも、そんな伝説が頭をよぎる剥製がある。

次世代エネルギーパーク 動物科学館の一番奥にあるヒグマの剥製。かなりの大きさ

道民にとってはヒグマの剥製というのは非常に見慣れたものの一つで、ちょっとした観光地やホテル、喫茶店、土産屋の店先、商店街、地域の資料館…歩けば必ずと言って良いほどヒグマの剥製というものは点在しているので、そんなに足を止めてみることはないかもしれない。

動物園に行ったら動物を見るのが普通なので、この静的な場所にはあまり立ち寄ることはないかもしれないが、正門入ってすぐ左の「次世代エネルギーパーク 動物科学館」にも入ってみていただくと、一番奥にその剥製はある。

左側の骨格標本はたしかヒョウだったかな。それと比べかなり大きいのが分かる

円山動物園にも実際のヒグマが飼育・展示されているのでわざわざ剥製を時間かけてみる必要はないかもしれないが、ヒグマを至近距離から観察できる唯一の手段が剥製でもある。実際のヒグマは檻ごしだったり、傷ですっかり濁ったアクリル板越しだったりして、結構ぼんやりとした観察になる。剥製は、その動きは見られないものの、爪という名の凶器や大きさ、実際森でこれに出くわしたらどうするかなんて考えるのには他にない貴重資料でもある。

このヒグマ、「眉間を一発」されたような銃弾の痕があるようにも見える。

剥製の毛が一部ないからといって弾痕と断定することはできないが、
なんだか思いを巡らせてしまうこの形状

眉間って目と目の間のところでしょ?という話はちょっと置いとくとして、とりあえず硬くて狙うのは無理といわれる頭骨に弾が命中しているように見える(広義では眉間ていうのは額の中央も含まれる)。

結果からいうと動物園の方の話では「詳細は分かっていない」とのこと。理由は円山動物園にいた動物を剥製化したものではなく、この館が出来た時に業者から仕入れた剥製であるのがその理由。北海道の森にいる動物が並んでいるコーナーになるので必要に合わせて仕入れたのだろう。ただ、この剥製を専門家に見せた時、「この羆を仕留めたハンターは相当腕が良い」との話が出たらしく、もしかすると…。

仮に、もし仮に本当に「眉間を一発」だったとすると相当至近距離で仕留めたのだろうか。ハンターと熊の真剣勝負はゴールデンカムイの二瓶鉄造を思わせる。

ちなみに、この羆も小さな方ではないと思えるのだが、となりのエゾジカのほうが若干大きい。

かなり大きい。そして美しい。毛並みが良い

でもそんな大きなエゾジカもヒグマにとっては食料。熊は強い。

普段並んで観察できない動物を並べて観察できるのも剥製の良いところ。

実際に見ると迫力は大型バイクというより軽自動車に近い。森で会ったら絶望的な圧がある。ヒトと熊の「階級の違い」を思い知ることが出来る。ちなみに一番右に写っている子鹿でも柴犬より体高がある。

円山動物園公式サイトはこちら

円山動物園の場所はこちら

,