尾形の一言で即移動した、土方歳三たちの新アジトの寺|ゴールデンカムイで寄り道さんぽ#36

土方歳三たちは当初永倉が用意したこの空き家(にしては立派過ぎるおしゃれな戸建て)に住んでいたが、そこへ樺太から尾形が戻って来た。

尾形「死神から逃げ続けるのは簡単じゃねえ」

土方歳三「尾形が正しい」

ゴールデンカムイ第223話『二階堂 元気になる』より

土方歳三はかねてより近日中にここを引き上げねばと思っていたのか、尾形の一言で納得してさっと行動に移したのか。初見では前者だと思って読み進めていたが、他人の意見も聞き入れる若さがあるのかもしれない。どちらにしろ尾形の一言のあと一派はすぐさま別のアジトに移動した。

ちなみに尾形が土方歳三にここまでの経緯を話しているシーンでこの掛け軸も見ることが出来る

尾形「俺も負傷してこのざまだ」

ゴールデンカムイ第222話『刺青人皮』より

こちらのアジトについては以前の記事で詳しく見られます

移動先のアジトがこちら↓

同じ北海道開拓の村内にある、篠路から移築した一軒の寺。旧龍雲寺。篠路とは札幌市北区にある地名。創建は明治19年だがこの寺は大正期のものという解説があった。

夏太郎「寺は色んな奴が出入りするから逆にいいかもしれないっすね」

ゴールデンカムイ第223話『二階堂 元気になる』より

実は開拓の村内で新旧のアジトは同じ通り沿いにある。徒歩3~4分だろうか。この寺は篠路村にあった古い寺を移築したもの。

開拓の村だったり、散歩して見つけた寺や神社の歴史を調べてみたりすると、やはりこういったものは開拓期の重要な心の安寧を担っていたようで、どこの村もかなり早い段階から寺や神社を作って住民たちで守ってきたのが分かる。

知らない土地、それも未開の北の果てで暮らすというのはそれだけ心のエネルギーも必要だったようで、まだまだ自分たちの暮らしもままならないうちから神社やお寺を作っていたことが伺える。そのため明治の頃は神社が一本の石柱だけという時期もあったり、今もそれが残っていたりする。

誰かが私財を投げ出して寺社を建立することもあり、このお寺も確か最初は女性が自宅を寄進したことから始まっていたはず(その後建てられたこちらの建物は最初からお寺として建てられていると思う)。精神の拠り所というのはかなり重要なようだ。

この寺に尾形が白鳥を獲って帰ってくるシーン

“ガラッ”

(首を持ってオオハクチョウを高く掲げる尾形)

ゴールデンカムイ第223話『刺青人皮』より

片眼で撃たざるを得なくなった尾形。マガモをハズし、その後このオオハクチョウを獲ってくるが、キラウシが鉄砲が要らないといっていることとその前に片眼で撃てていない描写があるから尾形は素手で白鳥を捕まえてきたのだろうか。銃を使わないで何かする尾形は結構レア。

キラウシ「レタッチリは親父たちがたまに食べてた 今の時期の白鳥は太ってるから飛べないんで 鉄砲使わなくても簡単に捕まえられる」

ゴールデンカムイ第223話『刺青人皮』より

畳を見る限り昔の北海道のお寺として十分に広い。
こんな広いところにギチギチに布団をならべて寝ていたのだろうか
(意外と尾形にもみんなと一緒に寝る意思があるようだ)

ここでアシリパさんと土方歳三が真剣に刺青人皮を並べている一方、杉元達は枕投げのようなことをしていた。

杉元「門倉てめえ~ あののっぺら坊が偽物だって知ってたろうがぁ」

門倉「もういいだろ うるせえなぁ」

白石「あんだその態度は」「あああああああ」

杉元「あれめちゃくちゃ怖かったぞコラァ!!」(門倉に枕を投げつける)

ゴールデンカムイ第247話『決まり事』より

ゴールデンカムイの登場人物たち……とくに杉元は、いつもぶん殴られたり撃たれたりと、「あああああああ」が怖かったことより他にもっと怒ることがあるだろと思うのだが、とにかくここで門倉にそれを怒っていた。

そしておそらくこの奥にあるという設定の部屋も出てくるが、それは第七師団の小樽の拠点として登場する建物内のある部屋かと思われる。次回の記事で巡っていきます

※そんな訳で次の記事に続きます。次回の小樽の拠点のモデル「旧武井商店酒造部」は一軒でゴールデンカムイの様々なシーンを担う重要な建物で、また広い分展示物が多い建物なので是非ご覧ください。

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