今回はお散歩先で立ち寄るケーキ屋さんのお話。元町駅近くにあるリヴゴーシュ・ドゥラセーヌさん。フランス語は全く分からないが、リヴゴーシュってセーヌ川の左側の地域を指すらしく、お店の名前は日本語にしたらセーヌ川の左岸といったところなのでしょうか。良い名前ですね。こちらのお店はすごい!の一言につきる、フランス菓子の味一本で勝負のお菓子屋さんです。
こちらのケーキ屋さん、中に入るまでは結構”ぽくない”感じがあります。本当にここで良いのかしらというくらい外観はさりげないのです。中の照明が明るいということもありません(最近外観のテーマカラーが水色一新されましたね。セーヌ川の水のイメージでしょうか)。

ケーキにかなり詳しい人に限ってこちらのお店の名前があがるので、気になってはおりました。行ける日に限って定休日だったりすることもあって普段素通りが多く入店に関してはなかなか念願叶わず、やっと行ってみると開店時間がいつもと違って空振りに終わったりして(笑)

この時は知らなかったのですが事前にお店のインスタを確認するといいみたいです
今回初の訪問でした。

まあとにかく、噂通りケーキの味はしっかりすごかったのです。
今回ご紹介するのはこの2つのケーキ。
リヴゴーシュ

まずお店の名前が付いたこちらのケーキ、リヴゴーシュ。持ち帰って箱を開けるとリヴゴーシュはよくある茶色の陶器のココットに入っており、まあまあ小さめの佇まいではありますが、別カップに添えられたクリームが嬉しい。ザッハトルテの雰囲気。
ブリュレのような容器にはいっているのでなんとなく勝手にそのような柔らかさを想定してフォークを入れると、予想の三倍ぎっしりした中身!若干力を入れる感じでギュギュギュっとフォークを押し込んでいく。
決して「固い」という意味ではなく、ぎっしりしっかりしているのです。密度の高いケーキ。「このケーキ、容器なしで自立できるんじゃないかしら」と思う程。
すくいあげると、食べる前から濃厚さが見てとれるほどぎゅっとつまったチョコレートケーキ。チョコレートってもともと美味しいものだけど、そのおいしさをさらに凝縮したような濃さがあります。口に入れると分かる「おいしい」の塊。これはスプーンやフォーク一掬い分だけでも本当に価値があり満たされます。
フランス菓子を名乗るのにふさわしいしっかりした味で、そしてしっかりと甘い。今の風潮は”甘さ控えめ”ですが、ここは正々堂々と甘い。でもこれこそがフランス本場の味。甘さ控えめ系の流行に乗ることはしていないようですが本物に出会いたくなったら、そしておもいきり「美味しい」を味わいたくなったら、たっぷりのブラックコーヒーを用意して(笑)こちらのケーキに触れるのはすごくお勧めです。メンタルの回復に効果がありそうな満足する美味しさでした。
超個人的な感想ですが濃厚で有名なププリエのチョコレートケーキ(こちらも名店)よりさらにもう一歩濃厚でした。ププリエのケーキもとても好きですがまた別の回に。
最初は「小さい」なんて思ったけれど、ここまで味がしっかりしていると満足度がまるで違います。濃厚でぎゅっとしていることもあり、そして一口ごとにしっかり味わうような美味しさがあるので食べるのにも大きなケーキと同じくらい時間がかかるほど。甘いのでブラックコーヒーグランデサイズが2杯必要でしたが、これは誉め言葉です。甘すぎて嫌だったという意味ではありません。しっかり甘くてしっかり美味しかったのです。
別添えの生クリームはザッハトルテのように甘さ中和用でもあるのでしょうが、私にとってこの量のクリームでは一瞬で終わってしまいました(笑)有料オプションとしてマシマシが可能になるといいな(笑)
リヴゴーシュには上にパリっとした板チョコが乗せられていて、これがまたおいしかった。上品な僅かな量の金箔がのっている、薄暗かったショーケースでは分からないので食べた人にだけ分かる隠しお楽しみコンテンツのようでした。
アリババ

続きましてアリババ。こちらは最後の一つをゲットしました。お昼前後の結構早い時間帯だったのに。かなりの人気商品かもしれません。
アリババはとてもジューシーなオレンジの香り。したたるほどのオレンジリキュールシロップでテカテカしている。どこからどう見ても美味しそうです。
同じ洋酒のケーキということで札幌市内のパールモンドールで有名なサバランと比較すると、パールモンドールはカップに入ったサバランに注文後さらに洋酒をかけてフタをして渡してくれるということもあって、持ち帰り後に蓋をあけたときお酒の香りがすごいのですが、対してこちらのアリババは事前にアルコールの風味がすごいと噂で聞いていたもののお酒の風味というのは私には全然強くなかった。便宜上オレンジリキュールと書きますがオレンジシロップという感じ。持ち帰る間にある程度アルコールが飛んだのかもしれない。普段お酒を飲みすぎていてアルコールに関して麻痺している面もあるかもしれない(笑)。でもオレンジリキュールの量や柑橘の香りはすごくちゃんとあって、食べ勧めると底にもたっぷりリキュールが滴っていた。上にたっぷり乗せられている生クリームも、半分はオレンジの味と香りがするくらいのたっぷりリキュール。どちらにしろ香りづけのためのリキュールなので、これだけ柑橘の香りがすごいのならアルコール臭がするしないはどちらでもいいのですよね。オレンジピールも入っていて、さらにフルーツも入っていた。フルーツはレーズンを使っているとどこかで聞いたような気もするが私にはブルーベリーに思えた。これもまたこちらのお品らしくしっかりと甘い。正統派フランス菓子という感じ。流行りを追いかけているわけではないのがよく分かったお品でした。
このしっかりした甘さのフランスの味は口コミサイトでは稀に「甘すぎる」「くどい」と評されることもあるようですが、本場の味を追求するとこういう味なんですよね、ふらんすのお菓子って。日本人が食べると甘すぎると言うくらいしっかりとした甘さがフランス菓子の特徴の一つ。もともと日本人は甘さ控えめ傾向があるらしいですが、昨今はさらに甘さ控えめが好まれつつありやや向かい風かもしれませんが、抜群の実力、腕前。私なんかがこんなお菓子を食べて良いのですかと思うくらい本場の味を楽しませてくださるお店でした。
お店の外観も飾りっけなく、店内はクーラーなしで薄暗く、映えを意識していないのもまたケーキのおいしさに全振りしているようで個人的には好印象でした。行ったときに限っての話かもしれませんがケーキのショーケースにも照明がついていませんでした(笑)でもそれで十分です。ケーキが美味しいので。

御主人のご趣味なのかそういえばいつもロードバイクが一台停まっている気がする

ケーキを食べてそう確信しました

不定期でパンが並ぶことがあるらしく、絶品らしいです。見かけた方はラッキー
お店は奥様らしき女性が対応してくださり、その方にお礼を言って店を出ようとすると厨房からもご主人らしき男性のありがとうございましたが聞こえてきて(振り返っても姿が見えず)、丁寧な接客をしてくださるお店だと思いました。その時はまだ食べる前でしたが、食べ終わった今思えばこちらこそ美味しさがぎゅっと詰まったケーキをありがとうございました。


