動画派の方はこちらもご覧ください。市民雪像も全てご紹介しています。記事はこの下に続きます
前回までは大雪像をご紹介してきましたが、4回目の今回は、なんとスルーしてしまう人も多いとか多くないとか(?)でおなじみ、市民雪像!私はこれが一番楽しかったりします。その名の通り市民の皆さんから出品される雪像たちは、時代を反映していて最近人気なものは一通り出てくる感じも好きですし、なんでそれ作ろうと思った??な雪像も楽しいです。
微笑ましいものから市民雪像のクオリティをはるかに上回るものまで実にさまざまで雪まつりの裾野の広さを感じると言うか懐の深さを感じるというか。
毎年応募が多いので抽選になるようですが枠がもらえたグループは雪のブロックが割り当てられてそこに雪像を作り上げます。最近は企業系のグループが宣伝代わりに使うことも多いのですが、それでもまだまだ”市民”雪像、良いのたくさんありますよ!ということで、今回は特に印象深い雪像を市民雪像コーナーからいくつかピックアップしてご紹介。氷点下気分で(どんな気分?)ご覧ください。
その1 像だゾウ

札幌市民に親しまれている円山動物園では2023年夏に子ゾウが誕生し、秋には名前が「タオ」に決まりまして、ちょっとその話題に沸いたんですよね。象がいなかった時期が長かった円山動物園にとってもおめでたい話題でした。
この像はその誕生した子ゾウ「タオ」と母ゾウ「パール」をモチーフに、プロ級な構図で雪像を作り上げています。そして題名と一言欄に少なくとも3つのダジャレが仕込まれていてグループ名のところも多くは語らず。宣伝宣伝していないのもとても良いですね。大通公園のこのあたりは雪のない季節は子どもたち用の遊具が並び、その場所にこの雪像があるのも結構良い感じでした。
その2 ジャイアンリサイタルへ、ようこそ!

市民雪像は、大きな立方体となった雪の塊が割り当てられてそれを彫るので、どの雪像も大きさは同じはずだと思うのですが、この雪像は周囲よりちょっと大きく感じられるほど構図に優れていました。
そしてクオリティも凄いですね。人気キャラクターになればなるほど本物との差が出てしまい評価は厳しくなるのですが、かなり技術をもった人々によってつくられたのでしょうか。本物を国民全員が知っているような状態でありながら、感心こそすれど全く見劣りしません。そしてすばらしいのはこの雪像、訪れた人が写真を撮るときに遊べるようになっているんですよね。
みなさん思い思いに耳をふさいだり変顔をしたりして、ジャイアンリサイタルに一緒に苦しむ様子を写真に収めて遊ぶことが出来ます。スネ夫の横あたりに立つと全員が写真に納まる構図で、楽しいひと時をたくさんの方に提供していていいなと思いました。
こういう、後ろから前に次々人が来る構図の雪像は、人と人の間部分をどうやって彫るんでしょう。後ろから彫らずに前から彫るのでしょうか
その3 お城

こちらはもう一目で分かる圧倒的芸術性の高さで、記念撮影スポットとなっていました。特に外国人観光客に喜ばれていたように思います。
雪像の高さが限られている分、どこかのお城の全くの模倣と言うわけにいかないので設計から何から逆にたいへんだったかもしれません。瓦の感じも出ているし、鯱っぽさや門の重厚な感じもすごいですね。
制作者グループが見切れてしまっていますがたしか「egao青年部」と書かれていました。「雪でなんかすごいの作ろうよ!」という、雪まつりの原点も見せてもらった気がします。久しぶりの正統派。
よくみると天守閣の一番上付近にちゃんと廻縁?ていうのでしょうか。今でいうベランダがついているんですよね。ちゃんと高欄(手すり)もあります。これがほんとうにどうやって作ったのかと思う程まっすぐで。深くて彫りにくそうなところにも窓が彫られていたりして、細部までこだわりぬいた逸品でした。
その4 宇宙人とその仲間たち

これは…分かる人には分かる、のでしょうか。「あーあれね」となるのでしょうか。私は全く分からなくて、とまどいを隠せない作品でした(まずどれが宇宙人なのか)。
こちらは北海道大学のチームが制作した像のようですが、今回北大からの雪像が一見したところ一番多く、北大制作の像はとにかく他と被らないですね(笑)。ユニークです。「北海道大学」の名を出していなくても、視点が独特すぎるものは(これも本当は北大なんじゃないのかな…)と思いながら眺めていました。
少し横からみたところ。

サイドにも意味ありげなものが彫られていますが、謎は深まるばかりでした。
以下北大からの作品をいくつか。
※この他にもありました(ちゃんとしてるのもありました)。
・こちらも他と被ることがなさそうなハイエースのフロント部分。北大ですね

・こちらも恵迪寮と書いてあるので北大かそのOBの作品。下駄です


斜めから見ると片方の下駄が折れているのが分かります。「折れた高下駄は不屈の証」と書かれていました。折れるということはそれだけ歩み続けたということ、という意味でしょうか。
こちらの像、外国人のお子さんが本当に不思議そうにずーっと見ていて親御さんにもう行くよみたいなことを言われているのをみかけました。これ一体なんだろう???って感じだったのでしょうか。クオリティがとても高いですよね。
・クラーク博士

楽しそうに作る様子が目に浮かぶクラーク博士。
とにかく北大からの作品は多くて、そのユニークさで雪まつりを一番盛り上げてくれたのかもしれません。今後ともさっぽろ雪まつりをどうかよろしくお願いします
その5 ムキムキのシマエナガ
こちらはガチャピンだと思って眺めていて、後で画像を見たらシマエナガでした。
こちらの作品も絶対に他と被る事はありませんね(シマエナガの雪像自体は複数出品されていました)。

・すみっコぐらし

こちらは有名なすみッコぐらしのねこ。前述の通りキャラクターものは”本物”との差が分かりやすくなってしまい有名であればあるほど難しいと思うのですがごちらはフォルムの曲線から何からすべて精巧で素晴らしかったです。これには子どもたちも指さしてあ!すみッコ!と大喜びでした。ちょっとふわふわな感触まで伝わってくるような作品でした。
その年の人気者や世相を反映しがちな市民雪像。そんな中定番人気といっても良いのがトトロで、毎年何体か出品されるというイメージがあるのですが、今年はトトロが見当たりませんでした。こんなこと初めてかもしれない。ただ人気投票1位になった作品は湯ばーばで、ジブリ人気衰えずですね。
では人気投票第10位から第1位までをご紹介します
第10位 「ねえねえ、お母さん」

笑顔×笑顔。人気投票はQRコードのweb投票なので、高齢者が縁遠くなりがちですが、高齢者も合わせたらおそらくもっと得票数が上がってたであろう雪像です。道行く人々に人気でした
第9位 ちいかわ

ほっぺのカーブがかわいらしいですね。ちいかわは今まさに大人気なのでたくさんかぶるかと思いきやそんなことはなかったです。さすまたは持っていませんでしたが討伐するぞという気概が伝わってきました。ヤー!!
第8位 おぱんちゅうさぎ

こちらも今大人気のおぱんちゅうさぎ。おぱんちゅうさぎは10以内に2つの像がランクインするという人気ぶりでした。頭部のカーブや目などとても精巧です。
第7位 「プランG」

こちらも今人気の『SPY×FAMILY』から、アーニャがゴジラの着ぐるみをかぶっているところです。
第6位 「お城」

先ほどご紹介したお城、6位にランクインしていました。人気キャラではないけど芸術性の高さでしっかりとランクイン。それにしてもすごいですね。軒裏にまで木材を模した溝が入っているのがわかります。
第5位「ジャイアンリサイタルへ、ようこそ!」

こちらも上でご紹介したのでそのあたりは割愛。気持ちよさそうに口を大きく開けて歌うジャイアン。
第4位 「とにかく明るい安村&おぱんちゅうさぎ」

今年の人気者を並べたらおぱんちゅつながりだった!?…かどうかはさておき、安村さんやりましたね!ここは立地もすばらしく、札幌テレビ塔を背に笑顔の安村さんです。北海道のご出身。いつも有吉の壁ではどれだけ才能あるんだというくらい新作の歌を次々披露してくれますが(笑)、ここでは氷点下の中でポーズを決めてくれていました。海外からもたくさん観光客の方々いらしてましたが、TONIKAKUだ!って気づいてくれた方、いたかな。
※二人ともはいているそうなので、安心してください。
第3位「野球しようぜ!」

大谷選手の雪像も精巧に出来ていて凄かったです。テレビ塔も映る最高立地でしたのでみなさんここでツーショット写真を撮られていました。ここは駅前通りと大通公園がクロスしている一番人通りの多いエリアでもあるので、周辺の雪像はやはりランクイン率が非常に高かったですが、こうして見ると立地だけじゃなくみんなちゃんと精巧ですね。デコピンくんもいるようですね。他にデコピンくん単体の像というのもありました。
第2位「クラーク博士ポーズのやべーべや」

こちらの雪像は結構奥まで歩いたところにある雪像でしたが堂々2位にランクイン。ほぼ球体状の頭部が素晴らしい出来栄えですね。精巧!
第1位 湯ばーばと仲間たち

こちらの雪像は先にご紹介した大谷選手の雪像、とにかく明るい安村さん&おっぱんちゅうさぎのコラボ雪像と並んでいます。ここは立地がとにかく最高ですね。湯ばーばらしさもすごい。今にも喋り出しそうです。文句なしの一位ですね。
そんな訳で今回は市民雪像をご紹介しました。大雪像と比べると人が一気に減る(歩きやすい)のですが市民雪像も50年以上続く雪まつりの大事なお楽しみの一つです。笑いあり感動ありの市民雪像、お越しの際はぜひゆっくりお楽しみください。


