ゴールデンカムイで寄り道さんぽ#7、今回は江渡貝くんの家のモデルとなった剥製だらけの北大植物園内の博物館で寄り道さんぽです。
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札幌駅数分のところにある、都会のオアシスのような北大の植物園。その広大な敷地の中にこの洋風な建造物がある。明治15年築の博物館である。周囲も緑に囲まれているのでタイムスリップ気分が味わえる。

この博物館、植物園内にあるので植物の展示かと思いきや内部はすべて動物の剥製。江渡貝くん家のモデルにふさわしい建造物。植物園になぜ動物?北海道の自然として植物と動物は切り離せないから?と疑問だったが、以下のように博物館の担当の方に教えていただいた。
・博物館の方が植物園よりずっと先にあった。植物園内の博物館というよりは博物館の周囲が植物園になった、という理解が正しい
・植物園と博物館は別々の組織だったので、博物館としては動物学関連の標本を中心にした活動をしてきた(その流れでたくさんの剥製がある)
・博物館の歴史をさらにさかのぼって設置当初(明治15年)は植物や虫の展示もあった(これらは北海道大学の施設となった際に大学の研究室・北大の総合博物館に移った)

色々教えていただいた。明治15年というと札幌にはまだまだ何もなかった時代。この博物館の周りも見渡す限り開拓使の牧羊場や桑園だったそうだ。
この博物館の最寄りはJR札幌駅だが、隣の駅は「桑園」という駅名。住所としては残っていないが、今でもその周囲の地域を桑園地区と呼び、マンションなどの名前にも桑園の文字が付くことが多い。その桑園、以前はこの辺まであった広大なものであったことが分かる。今ではまったく面影を見つけられない。街は変わり続けている。
現代のものと比べると博物館としては小さいが、やはりそこは官営の博物館として建てられた建造物。実際に見るとその規格が一般住宅ではなく堂々とした造り。江渡貝くんの家として見てみると、作業所を兼ねているとはいえこの大きさの家はかなりの財をなしていることになる。この大きな家(博物館だけど)を見ることで、江渡貝くんのキャラがより一層理解できる気がする。そういえば”良いとこの子”特有の品がある江渡貝くん。お金持ち(家柄か、剥製としての腕が良く収入がよかった?)で育ちがよいと伺える場面がよくあった。
江渡貝くん「んも~… 何度言えば分かるんだろッ 育ちが悪いんだきっと…」
ゴールデンカムイ 第77話 まがいもの
過干渉すぎる母親と江渡貝くんの関係も上流階級のそれに近い感じがある(母親は時代的背景もあってか剥製作りの仕事に否定的だったようである)。甘えん坊な一面も、丁寧な言葉使いも、駄々っ子な側面も、なんとなくボンボンという雰囲気を持つ。
この博物館、アメリカ人の設計でありながら日本の大工さんが建てているので、各所に和洋の技術が使われていて面白い(よくみると四角の和釘があるのが分かるので機会があったら建物をゆっくり見てみると楽しいです)。
明治初期の大工さんたちが、慣れない海外の設計で風雪厳しいこの地に140年以上持つ木造建築を造り上げるのだから、日本の大工の伝統技術というのはすごい。
ところでゴールデンカムイ作中に、実際の建物の形状とリンクしたセリフがある。
尾形「窓には鉄格子がある 外の連中にとっても突入するならば玄関しかない」
ゴールデンカムイ 第82話 二階堂
尾形のセリフ通り博物館は実際に一階の窓に全て鉄格子がある。

細かいところまで現実とリンクしていて物語が実にリアルになる。
この鉄格子があったからこそあのリアルなバトルのストーリーになったのか、分からないが圧倒的な取材量で毎回ただただすごいの一言である。
ちなみにこの一帯だけでも歴史ある建物だらけでタイムスリップ感がすごい。ぐるっと見渡すと…



江渡貝くん家のモデルとなった北大植物園内博物館の場所はこちら
ゴールデンカムイで寄り道さんぽ#7北大植物園内博物館



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